3月から学校は一斉に休みになり、毎日子どもが自宅で過ごさなければならないなんて、半年前までは全く想像もできませんでした。
新型コロナウイルスの猛威は治まっていないので、引き続き警戒しなければなりません。
宣言は、始まりよりも、終わりの判断が難しかったと思います。
子どもの頃、焚き火で焼き芋を作っていた時に祖父から教わったことがあります。
「今は北風が吹いている。焼けた落ち葉の中には火種がまだ燻っている。だから、この場を離れてはいけない」と。
寒くて家に戻りたい思いもあり、水を撒けば良いのにと思った記憶があります。
祖父は、何かをするわけではなく、「今この中がどうなっているかわかるか?表面でだけではなく、その内面がどうなっているのかを知るために観察するんだよ」と、私に諭しました。
だからこそ、緊急事態宣言の解除について、
「まだコロナの火種が燻っているのに。」と思ってしまいます。
大勢の人が火の最後の処理が終わっていないにも関わらず、火種から距離を置いてしまうのではないか。
自身の目で観察をせずに、他人の観察記録、観察報告に耳を傾けるだけなのは危険です。正常な判断をする感覚を鈍らせてしまいます。
1日も早い終息を願っているのは、皆の共通の願いです。引き続き用心しましょう。